〜本当の恐怖編〜



 ホテルを出発して1時間くらい経ったあたりから、バッドロードの名にハジない

 ような状態になってきた。

 俺の予想では、「ジャリ道や浅い川越えなんかだろう」と思っていたのだが、

 そうではなく、 道はアスファルト舗装されていたのだが、あちこちで

 陥没などしていて、さながら大地震の後の地割れのようだった。



 突然1メートルくらい道が沈んでいたり盛り上がっていたり。

 まっすぐ行ったらひっくり返るのは間違いない所をナナメに降りてまた昇って

 うまいもんだ! その日は雨が降っていて、難所には子供が土を盛っていて

 通る車はお金を渡していた。 



 ドライバーの他に2人地元の人が乗っていたんだけど、

 「こいつらも空港の方に用があるから乗せてもらってるんだろう」と思っていたが

 違かった。 3人チームな訳はこの後すぐに分った。



 峠にさしかかる。 なかなか急な山のヘリに道はあるが、ガードレールはない。

 この時点で恐かった。 落ちれば30メートルは止まらないだろうってくらいの

 ガケっぷちの道だった。



 その先、うおー恐え〜!  崖崩れで10mくらい道がなくなっていた。

 崩れた土砂でふさがれたのではなく、道のアスファルトが滑り落ちたやつ!

 ニュースなんかで見たことない? あのまんま!



 土や岩などで、補習はしてあるが完全に崩れているのでナナメってる。

 その岩も飛び出していて、ここであきらめて引き返すと思った。



 が、奴らの出番だった。 2人が車を降りて、慎重にコースを探していた。

 ほんとかよー。  俺も降りようとしたがノープロブレムだってさ。

 雨も強かったからそのままGO!


 ウオーン! グオーーン!! エンジンが唸る!  いっぱい、いっぱい!

 ズリズリズリ!  少し横滑りしながら岩場を昇って行く。 信じられない!

 もしエンストしたら?  ブレーキ踏んだって無駄、どこまでも落ちます!


 絶叫コースター(回るやつ)に安全バーなしで乗る以上恐い! マジで!!


 車ってズゴイんだなーと心から思った。 

 こんな思いを5回くらい体験したのだった。








 俺が運転してたらゼッタイ落ちるよ! 多分パリダカのドライバーでも無理じゃん!

 だって2駆のボロボロの車(20年前くらいの1000cc)だぜ〜!

 あいつらはスゴイよ!!


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